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40代以上のミドル世代の皆様へ。
ある日のこと、10年前にみづほ工房でご新築頂いたお客様より連絡があった。
ご実家で一人暮らしをされていたお母様が入院することになり、そのご実家を解体したいと言う。
現在の住まいでバリバリと活躍されているミドル世代の方は忙しい。
気持ちはあってもご実家になかなか立ち寄ることのできない方も多い。
今までも既に嫁いだ娘さん2人(そのうち1人がみづほ工房でご新築)が相続したご実家の相談を頂いたこともある。
既に2人とも嫁ぎ先での家があり、ご実家は放置状態であった。
庭木が隣家に迫り、自治体より娘さんに連絡が行ったのだ。
その時は庭木を根っこから伐採しただけであったが、その後ご実家は解体された。
話を先のお客様に戻すと、その方のご実家はただただ広い敷地であった。
庭木があちこちに伸び放題、家はご立派な建物であるが老齢の方には手が及ばず傷みがひどい。
既にこちらで活躍されているお客様はこのご実家を維持していくことは難しい。
よって解体となった。
私たちミドル世代の親の年齢は60代、70代以上になるだろう。
親もいつまでも若くはない、ある日突然実家が空き家になることだってあるのだ。
「親の家の片付け」なるものが断捨離ブームの時もあったかと思う。
ミドル世代の我々にとって明日は我が身である。
そんな私たちが知っておいて損はない情報がある。
既に皆様もご存知だと思うが、空き家はもはや日本の大問題。
現在の建築基準法、耐震基準を満たしていない空き家も多い。
基準が満たされない空き家は危険空き家と認定される。
そして、その除却(いわゆる解体)に自治体より補助があるケースがある。
かほく市や金沢市では除却に係る費用(いわゆる解体工事の費用)に対して上限50万円までの補助が受けられる。
かほく市:http://www.city.kahoku.ishikawa.jp/www/01/101/006/018/index_6594.html
金沢市:http://www4.city.kanazawa.lg.jp/29101/jyuutaku/akiyataisaku/akiyataiasku.html
そして期間限定や短期的ではあるが国が補助金を出すこともある。
危険建物の除却(解体)をし、自分が住むために現在の耐震建物へ建替える際の補助である。
以前みづほ工房で建替えをなさったお客様邸はこの条件に見事当てはまった。
既に傾きも感じられていた建物を解体。
最新の耐震と断熱で生まれ変わった。
亡くなったご両親が残したご実家を空き家にせずに建替えた方もいらっしゃる。
昭和55年築は残念ながら危険建物である。
ご両親亡き後に放置空き家とならず生まれ変わった。
空き家は維持管理がとても大切だ。
庭木や害虫でご近所に多大な迷惑を掛けることもある。
生活の無い空き家は傷みの速度もずっと速い。
ミドル世代の私たちがそろそろ真剣に考える時かもしれない。
2018.6.22
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